通信制高校の連絡協議会が発足しました

本協議会は平成24年5月に発足。

ご挨拶

積極的な進路選択として=通信制高校の魅力と役割


 茨城県には、私立通信制高校が13校(学校法人11校、株式会社立2校)あります。また、茨城県外で認可された通信制高校の学習センターやキャンパス、サポート校等も多数あり、全国的に見ても、通信制高校を選択できる環境が整った都道府県の一つです。
 高校で学ぶ生徒数全体が減少傾向にある中、通信制高校で学ぶ生徒数は年々増加し、全国で約26万人(13名に1人が通信制高校の生徒)にのぼります。

 茨城県通信制高等学校等連絡協議会に加盟する私立通信制高校11校には、令和5年度3月末現在で、全国に約25,400名の生徒が在籍しており、全国有数の生徒数を誇ります。本県に私立通信制高校がはじめて開校してから20数年、本会が組織され活動が始まって13年を経て、茨城県はまさに、進路選択としての通信制高校の先進県といえる状況にあります。
 当初は、勤労青少年の教育の受け皿として誕生した通信制高校ですが、その役割は、時代の変遷とともに多様化してきました。全日制高校からの中途退学等による転編入。一度学校教育から離れた人の学び直しの場として。スポーツや文化芸能等と学習との両立を目指しての学びの場として。不登校やいじめ、心身の不安、問題行動、家庭環境等の様々な課題に直面しながらも、学びを続ける選択肢として。障害やハンディキャップがあり、よりきめ細かで個別最適な学習環境を求めて…等々、生徒や保護者のニーズは実に多岐に渡ります。また、近年の傾向として、中学校から直接通信制高校を選択する生徒の割合が増加しています。高校進学の選択肢の一つとして、通信制高校が認知されてきたことが伺えます。

 多様なニーズに応える魅力ある教育活動や仕組みの提供を、各校の努力で積み重ねてきたことが、現在の通信制高校の生徒数増と発展につながってきたものと確信しています。
 一方で、まだまだ通信制高校という選択肢には、多様なゆえに学校の仕組みや学び方が分かりづらかったり、全日制の次の選択肢として何か訳ありで転入学するイメージが残っていたりと、十分にその良さが理解されているとはいえない状況も散見されます。
 本会の活動の目的は、通信制高校の仕組みの理解啓発を図り、所属する私立通信制高校各校の創意工夫を凝らした特色ある教育活動の魅力を発信し、広げていくことにあります。通信制高校が、高等学校教育の魅力ある選択肢の一つとしてその役割や使命を果たし、生徒の健全育成と本県教育の振興発展に寄与することを目指しています。
 通信制高校について、多くの生徒、保護者、関係者の皆様にご理解いただき、生徒のキャリア選択の一助としていただければ幸いです。  

茨城県通信制高等学校等連絡協議会 会長 石田 進

Copyright(c) 茨城県通信制高等学校等連絡協議会. All Rights Reserved. Design by http://f-tpl.com