茨城県内の通信制高校への進学・転学の情報サイト

通信制高等学校が果たす役割と魅力


　茨城県には、私立通信制高等学校が１１校（学校法人９、株式会社立２）あり、全国でも私立通信制高校数が多い県です。
　通信制高校には、狭域または広域に生徒を募集できる学校があり、茨城県外で認可された通信制高等学校の学習センターやサポート校等も、県内には多数存在しています。
　茨城県通信制高等学校等連絡協議会は、これらの私立１０校で結成された組織です。

　全国の通信制高等学校生徒数（約２０万８千）は、ともに年々増加傾向にあります。本会加盟校１０校の通信制高校には、令和３年度３月末調査で、現在全国に約２１，４００名の生徒がおり、全国でもトップクラスの在籍生徒数が多い県となっています。
　当初は勤労青少年の教育機関として誕生した通信制高等学校ですが、現在はそのニーズが多様化しています。新規中学校卒業生，高校からの中途退学等による転編入、さらには、スポーツや文化芸能等と学習との両立を目指して入学する生徒など、様々な環境の中で、個別最適な学びを求める進路の選択肢として、その役割は、年々大きくなってきています。
　一方で、不登校やいじめ、心身の不安、問題行動、家庭環境等の様々な課題を抱えた生徒が多数存在します。また、障害のある生徒や日本語の習得に困難のある生徒等、特別な配慮を必要とする生徒への指導など、きめ細かな生徒の発達支援へのニーズも増しています。
　それぞれの学校では、これらの直面する学校課題の解決に向けて、また令和４年度からの高等学校における新学習指導要領の全面実施に向けて，取り巻く教育資源を最大限に生かし、創意工夫をこらして特色ある教育活動を展開し、生徒の健全育成に当たっているところです。
　本会は、そんな所属各校の英知やノウハウを結集し、「明日の社会に心豊かにたくましく生きる生徒の育成」を目指して取り組んでいる連絡協議会です。通信制高等学校が、高校進学の選択肢の一つとしての役割や使命を果たし、生徒の健全育成と本県教育の振興発展に寄与できるよう努力邁進してまいります。 　

茨城県通信制高等学校等連絡協議会　会長　石田　進